デンマーク一人旅☆2019その2





























東京でロシア料理店を立ち上げる時、
試食に立ち会ったのですが
やたらめったらスメタナを入れるんです。
ロシアで修行をしてきたシェフ曰く、
スメタナを入れると味に深みと爽やかさが増すんだとか。
スメタナとはサワークリームのようなものですが、
サワークリームとは厳密には違うようです。
私が東京で『まるちゃん味噌煮込みうどん』を
本物の味噌煮込みうどんではないとわかりながら
仕方なく食べるようなものでしょうか。
売ってないですからね、
あの小麦粉のぬりかべみたいな麺。
微妙に違うけれどまあなんとなく同じ。
それがスメタナとサワークリームです。
ここの説明はいったのだろうか。
日本でクックパッドでボルシチを作るときなど、
おそらくサワークリームのレシピになっていて、
そんなオルタナティブボルシチにきっとロシア人は
私にとってのまるちゃん味噌煮込みうどんと同じ思いを抱くのでしょう。
で、
やっぱり持ち込むんですね、ロシア人。
スメタナ。
おいしかったです。
味噌漬けで舌がバカになった私には
お上品な味付けのデンマーク料理にささやかでも
コクともったり感をもたらしてくださり嬉しかったです。
まったりな毎日を過ごしておりますが
過度に幸せな日々でした。
鳥の声や風の音、緑の匂いがする空気
暖炉の燃えるの匂い、牛の声、
そうそう、私は生まれ育った場所が牛屋の真ん中で、
牛に囲まれて育ったので牛の声って妙に安心するんです。
小学生の頃の日課は牛糞をもらって畑にまくことでしたし。
イダちゃんが初日しかいなかったので、
それからバイラとソランとラスカと
不思議な四人組で過ごす日々でした。
は、この四人組にデンマーク人がいない。
デンマークなのに。
夜はふにゃふにゃと映画を四人で観ました。
東京が舞台の映画でしたので、
知っている場所が出てくるたびにキャーキャー騒ぐ私。
中年男性が若い女性に恋をするも
心が動きそうになると母国から嫁がFAXを送ってくる。
うっかり伸ばそうとした手を引っ込めるような恋。
うう、じれったい。
あ、ネタバレーションやん。
映画どうだった?と感想を聞かれ、
「焦れったかった!」と言いたいのだけれど、
英語でなんというのかわからず翻訳機をかけると
「クソみたいな映画だった」と翻訳され
みんな大爆笑。
「違うの〜!」とうろたえるとさらに大爆笑。
賑やかな四人組。
夜は更ける。
明るいけど。
なんかずっと明るいんだけど、
これが白夜かしら。
そして農業で美術館に貢献する決意をし、
畑仕事に励む日々が始まります。
こういうとき農業高校さまさまです。
野菜の具合を見定めつつ、
はいよる虫をちぎっては投げちぎっては投げ、
あーーー農薬まきてえ、ってなってました。
完全無農薬栽培、
ほんとそれはそれは大変な農業なのだけれども
毎日が軽やかな音楽を聴くように流れるので
そんな苦労は牛糞の香りをほのかに含んだ
爽やかな風に吹き飛んでいきます。
by atmeal6
| 2021-03-07 22:15
| 旅 / Travel
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